タイ語独習コンテンツ
このブログでは、「読む」「書く」に特化して、アプリを使ったコミュニケーション術を紹介していますが、日本人にとってタイ語で一番難しいのは「音」です。
英語・中国語・ハングル・イタリア語・ドイツ語・フランス語・スペイン語・ロシア語・アラビア語・ポルトガル語は、NHKで語学番組が放送されています。
しかし、残念なことに、タイ語はNHKの語学番組がありません。
正確には、2009年の4月と5月に『NHKテレビ アジア語楽紀行 旅するタイ語』という番組があっただけです。
語学番組に代わる教材としては、大阪大学世界言語研究センターが作成した外国語独習コンテンツのひとつである、『タイ語独習コンテンツ』がオススメです。この内容の講座が無料で公開されているのは驚異的です。
多くのタイ語の教科書では、タイ語の発音がカタカナで表記されています。
例えば、タイ語独習コンテンツの第1課のダイアログに出てくる文章:
ใช่ค่ะ คุณเป็นคนจีนใช่ไหมคะ
をカタカナで表記すると、
チャイ・カー クン・ペン・コン・チーン・チャイ・マイ・カー
ですが、実際にダイアログを聞いてみると、カタカナ表記とは違って聞こえることに、驚かされます。例えば、ใช่ が、シャイと聞こえたり、チャイと聞こえたりします。しかし、タイ語では同じ音なのです。
ある意味、当たり前なのですが、「タイ語の発音はカタカナでは表すことができない」という結論に、思い至ります。
実は、タイ文字は表音文字であり、タイ文字を学習することは、タイ語の発音を学習することでもあるのです。